住環境―評価方法と理論価格: 3,990円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 住環境評価の第一人者によって編まれた書籍である.
本書では,住環境を物的な住宅まわりの環境としてだけでなく,社会的,経済的,文化的な環境も含めて捉えている.評価の切り口は,世界保健機関(WHO)が「人間の基本的な生活要求」として示した「安全性,保健性,利便性,快適性」に加え,持続可能性の5つである.
副題に「評価方法と理論」とあるように,本書の要はとかく定性的に議論されがちな住環境を客観的に評価するための方法とその理論的根拠を示していることである.既述した5つの切り口それぞれに精通した専門家が,評価項目を整理する視点を述べ,それを基に定 |
東大生が書いたやさしい経済の教科書価格: 1,575円 レビュー評価:4.0 レビュー数:17 わかりやすさが売りなだけあって、非常にわかりやすい。
私が今まで読んだ中で1番わかりやすかった。
確かにかなり砕けた、ちゃらけた構成にはなっているし、
カバーする内容も、一般的な入門書の半分強といったところか。
なのでまじめな文章でないとだめな人には合わないし、
ある程度の予備知識がある人には物足りないかもしれない。
しかし本当に経済を初めてやる人や、学生には文句なしにおススメしたい。 |
多様体の基礎 (基礎数学)価格: 3,360円 レビュー評価:4.5 レビュー数:11 2007年4月から数学の勉強会[数学カフェ]をさいたま新都心で週1回のペースで始めました。大学の外で、少し専門の数学を自由に学ぶことができないかの気持ちでした。そのテキストとして、この本「多様体の基礎」を使っています。練習問題を解きながら、第4章の埋め込み、はめ込みまできました。丁寧すぎると感じる部分(証明の仕方、射影空間の説明)もありますが、著者の気持ちが良く伝わってくる気がします。数学を多くの人にわかってほしいとの気持ちが。そんな著者の気持ちを大事にしながら、私たちはさらに丁寧に、いろいろな例を考えながら読み続けています。最後まで読み終わったときには[星5個]の報告ができるといいと思いま |
政治学講義価格: 2,940円 レビュー評価:3.5 レビュー数:3 著名な政治学者による政治学史の本であり政治学理論の本でもあります。
政治思想ももちろんのこと、官僚制や利益集団にも記述を割いてあります。
教科書として少々レベルは高いかもしれませんが極めて充実した内容となっています。
リベラルや保守についても理解が深まるようつくられています。
このタイプの概説書としてはベストではないでしょうか。
政治学をきちんと理論的に学びたい人には是非おすすめです |
東京大学応援部物語 (新潮文庫)価格: 420円 レビュー評価:4.0 レビュー数:6 ちっとも勝てない東大野球部の応援――ということで、もしかしたらコミカルなものかもと思っていたら、全く違った。
平成14年1年間、東大が久しぶりに勝ち点を挙げた年、
東大応援部に密着取材したルポルタージュである。
「負けたのは応援部の盛り上げ方が足りなかったからだ!」
彼らは自分たちの応援をそう意味づける。だが著者は、
「もし東大野球部が連戦連勝していれば、応援部の人は、応援とは何か、なぜ応援するか、をこうまで突き詰めて考えなくていいはずだ」
とも言う。たしかにその通りである。
一般 |
東大の日本史25カ年 [難関校過去問シリーズ]価格: 2,415円 レビュー評価:5.0 レビュー数:3 です、まさに。
まず、赤本や青本とは解答のレベルが違う。(リード文が与えられている問題なら)緻密な本文の読解に基づき、的確に設問要求を満たしているし、知識重視の論述にも題意を意識した上で解答されていて、非常に勉強になります。とくに嵯峨朝における天皇の中国化=唐風化や石高制に基づく知行・軍役体系など東大頻出の事項についての解説はどの過去問よりも詳しく、わかりやすく書かれてあり、はっきり言って予備校に行って人の話を聞くよりも、絶対に勉強になると思います。
ただ一問だけ、1997年第4問Aは(本文の深読みで?)解答がおかしい。それでも著者の開設しているホームページに違う解答 |
灘高キムタツの東大英語ライティング&グラマー (英語の超人になる!アルク学参シリーズ)価格: 1,890円 レビュー評価:4.0 レビュー数:6 某現役大学生の受験研究家が、大人の事情から必要以上に絶賛しているシリーズの1つである。
これは東大の英語が出来るようになるような本ではなく、本番の形式に合わせた演習をするための本である。
そこを勘違いして、実力も無いのに東大という文字に踊らされて、この本に挑んで自滅する生徒が多いので、使用する際には注意が必要だ。
また大手予備校が出してる「東大模試問題集」よりも解説が薄いので、基礎が固まっていない生徒は無理して手を出す必要は全く無い。
つまり相当実力のある人間以外不要である。優先順位的にも「東大模試問題集」の方が先になると思われる。 |
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進化と人間行動価格: 2,625円 レビュー評価:4.5 レビュー数:7 「生物は進化したのだ」と言うのは簡単だけれど、実際その意味するところは何なのかということに関しては中々理解しづらいものがあります。
本書は生物、そしてその一員たるわれわれ人間にとって「進化」という事実がいったい何を意味しているのかを簡明に説明するものであるといえます。
生物進化というと、形態的側面に注意を引かれてしまいますが、実は行動特性や心理的特性も自然淘汰の影響を色濃く受けています。とすると進化のプロセスを理解することは私たちの自己理解の深化にもつながります。
単になんとなく言葉の上で知った気になっている進化や自然淘汰といっ |
The Universe of English価格: 1,995円 レビュー評価: 4.0 レビュー数:4 本書は、東京大学教養学部の英語のテキストである。東京大学教養学部で英語の授業改革が断行された際、教師自ら統一教材を編むことになった。その結果、1993年に発刊されたのが本書である。 第一の特徴は、「学生だったとき、英語の時間にこんな文章が読めたらよかったのに」と思える内容を厳選し掲載していることだ。教師の立場からではなく、最大多数の学生の関心を喚起する文章を幅広く集めたという。その結果、17世紀のオランダ絵画、右脳と左脳、知覚の歪み、バクテリアと酵素の闘い、エッフェル塔の美学、宇宙の膨張、貨幣経済の興隆など、バラエティと話題性に富んだ22点の内容が並んだ。中には、ケンブリッ |
経済システムの比較制度分析価格: 3,360円 レビュー評価:5.0 レビュー数:2 経済主体の合理性の限界、人のあいだでの情報の配分の非対称性、市場の不完全性等により、時空を超えて普遍的な規範的価値をもった経済システムは本来あろえないという観点から、経済システムの多元的な存在を認め、多元的な経済を普遍的に分析しようという分野です。日本的制度を一方的な切り口から切るのではなく非常に参考にさせてもらっている書籍で、かつ愛読している本です。 |
神と人のはざまに生きる―近代都市の女性巫者価格: 3,360円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 ある女性巫者(シャーマン)の一生と宗教実践を丹念に記述した本。宗教民俗学(人類学)的な問題関心から書かれているが、学術書ではなく、あくまで巫者のライフヒストリーの紹介に熱意が込められている。この種の著作は、藤田庄市氏の『拝み屋さん』(弘文堂)を筆頭に多少はあるが、ここまで一人の人物に徹底してこだわった作品は珍しい。
失明その他の苦難の果てに「神」に乗られ「神」と人をつなぐ「交換手」になった中井シゲノ。彼女が一人前の巫者になるまでの修行の過程。予言や病気なおしのための儀礼。都市の転変激しい世相のなか、救いや願いの成就を求めて彼女を頼りに来る多くの人々。そしてなにより、「シラタカ」や |